ある時、保護者との会話で出てきたフレーズです。

何が得意で、何が苦手なのかを確認していた時でした。「漢字が得意です」

「お!良いですね!漢字を覚えたいというきっかけが何かありましたか?」

と、聞いてみると

「動機が不純なんですけど…ゲームで難しい漢字が出てくるので、それが読めるようになりたい、というのがきっかけで…」

その小学5年生の生徒は勉強が嫌いで、なかなかやらなくて、算数がわからなくなってしまったみたいで、ますます勉強が嫌いになってしまって。というのが保護者様のお悩みでした。

「動機が不純なんですけど…」と恥ずかしそうに言うお母さまに、

「いえ!勉強なんて、自分が興味のあることと結びついた時に一番やる気が出て伸びるんですよ!」とお話をしました。

よく英語を上達するには、異性のお友だちを作ればすぐに話せるようになると言いますね。相手のことを知りたくて、一生懸命にがんばるでしょう。少し前に牧野博士のことを記事にしましたが、牧野博士は天才だと思いますが、そのうえ、植物が大好きで、熱心に自分で研究を深めたからこそ、それまで知られていなかった植物を野山の中から発見できたのでしょう。

「好きこそものの上手なれ」という言葉もあります。

好きなことは、どんなに時間がかかっても、手間がかかっても、それすら楽しいと思えるのです。