なぜ国語をメインで教えようと思ったのか。
その理由は2つあります。
1つ目の理由は、「国語が得意になれば自分で勉強ができるようになるから」です。
数学や理科が好きだったり、得意だったりする生徒はたくさんいて、満点を取る生徒も珍しくありません。
一方、国語が一番得意で点が取れるという子はあまり見かけません。いたとしても他がひどすぎて国語が一番マシで60点なケースです。
国語は読み書きができれば勉強しなくても平均点くらいは獲れます。
満点に近い点数を獲れる子がいない分、点数が全く取れない子もいません。
だから国語なんて勉強しなくてもいいやと考える生徒は多いし、保護者の方もそう認識されている方が多いのかもしれません。また、数学や理科と異なり、国語はなんとなく解いてなんとなく間違っている、そんなケースが多いようです。
しかし、私に言わせれば「国語こそ最も重要な科目なのです」
なぜなら全ての問題は日本語の文章によって作られ、私たちは「日本語」を使って頭の中で考えているからです。
加えて、国語に限らず、今ではどの教科でも長い文章を読ませて問題を解かせる出題方法が主流になっています。これを解くには、問題をしっかりと理解し、論理的に考えて答えを導き出していく力が求められます。
つまり、国語の学習で培った論理的思考力が、他教科の得点力アップにもつながるということです。実際、成績が伸び悩む生徒に多いのは国語の成績がいまいちだということです。
また、2つ目の理由は、「国語力は社会に出て最も役に立つから」です。
これは単純な話で「国語力」のある人間は仕事ができるのです。
例えば何か新しい商品を売らなければいけないとします。その商品を買ってくれるお客さんにどう伝えれば買ってもらえるのか。全ては言語によるコミュニケーションです。商品の良さをどの順番でどう伝えるのが良いのか。相手が求めているものがどういうものなのか。
相手が望むものを読み取り、それを相手に魅力的に伝える。高い言語的コミュニケーション能力が必要です。その基本となるものが国語だということです。
ぜひお子様には国語力を身につけて社会で活躍してほしいと願っています。