将来やりたいことが明確な人は、どうすれば実現できるかを、考えたり調べたりする。

自分の得意なことがある人は、得意なことを活かせる方法を考える。

けれど、圧倒的に多いのは...

将来何をしたいかわからない。という人ではないでしょうか。

数学は得意だけど、歴史に興味がある

文系科目が得意だけど将来就きたい職業は理系

理科は好きだけど、数学が苦手

今回、進路に迷っている生徒からの相談で、私も調べてみることにしました。

とある記事を見ていると…

今までは、数学が得意なら理系、苦手なら文系。という選択でそんなに外さなかったのですが、これからの時代は、「コンピューターができる人は理系、できない人は文系に進むべき」という言葉をみかけました。

なるほど。

そういえば以前の塾でゲームが得意な生徒がいました。勉強大嫌いだけど毎日ゲームをやっている。というその生徒は、スマホのゲームについて私がわからないことを質問すると、嬉々として教えてくれました。「そんなにゲーム好きなら、英単語も、ゲームで覚えたら良いんじゃない?」なんて話をして毎日やるゲームの時間に英単語を覚えるゲームも取り入れてもらうことにしました。そして、中学生の彼に進路の話をしていた時に、ゲームに関わる仕事を目指したらやる気がでるんじゃないかな?工業高校はどうだろう?という会話をしていたことを思い出しました。

「勉強をなんのためにやるのか?」と考えて、その疑問をそのまま勉強をやらない理由にしてる人は、勉強に向かうモチベーションを上げるのはなかなか難しいだろうと実感しています。

そもそも、自分は何が好きなのか?どんなことになら興味を持てるのか?

もしも、自分で、自分が好きなことは何なのか知りたい!と強く思う時が来たら図書館又は本屋さんへ行ってみてください。ポイントは、自分で強く思って自分で動くことです。

親や先生に先回りして言われても、耳の中を単なる雑音として通り過ぎるだけでしょう。

そうして図書館や本屋さんへ行って、どんな本があるのかを眺めてみてください。イベントやフェアをやっていたら、そういうものを見たり、図鑑のコーナーなら写真や図が美しく見てるだけでワクワクするものがあるかもしれません。

大学受験のために、自分はどういう学科を目指すべきなのか?を考えるときには新書のコーナーを見てみるのも良いでしょう。

岩波新書なら人文系が多め、講談社のブルーバックスは理工系のジャンルが多めに揃っています。

今は、インターネットでなんでも調べられるし、知ることができます。けれど、図書館や本屋さんに行けば、ジャンル別に分けられて、作者別あるいは分野別にまとまって見ることができます。そこで興味が惹かれるタイトルを見つけたら手に取って、パラパラと見てみることが可能です。

ただ、経済学、地理学は内容によって、大学によっては文系の場合も理系の場合もあります。数学の基本的なことはしっかりとやっておく必要があります。国語力に関しては大学まで考えている人ならば、論理的に文章を理解したり書いたりする能力が必須です。

ネット上で検索して文章を読むことは、目的があれば簡単に見つけることができてとても便利ですが、図書館や本屋さんに行って直接情報のかたまりを目で見る方が、はるかに多くのことを知ることができるのです。それは、私が電子辞書よりも、紙の辞書を使ってください。と言うことと同じことだなぁ、と、改めて思いました。