「学校の勉強どう?わかる?」とお母さんあるいはお父さんが、子どもに問いかけます。

「うんわかるよ」

学校から帰ってきて宿題まじめにやっているし、大丈夫だろうと思っていると、返ってくるテストの点数が思っていた以上に芳しくない。

あるいは、学校の定期テストはまぁまぁ悪くないのに、実力テストの点数が良くない。

保護者の方と話していると、そんな話をよく聞きます。

体験授業をやってみると、わからないのは、やっている所ではなく、もっとずっと前の単元からつまづいていることがほとんどです。中学生の数学や英語は1年生の単元を理解していなければ中3生であっても、中1の最初の方まで戻って説明して理解してもらう必要があります。「わからない」ことを自覚して、親にも伝える事ができていれば良いのですが、「わかったつもり」の子は「わかってる」と思っているので、テストを行って結果が戻ってくるまで気が付きません。なぜ自分でわからない事に気がつかないのでしょうか。

「わからない」自覚がある子は、わかろうと努力してみるかもしれない。あるいは、お母さんに「わからない」と言うかもしれない。「わからない」事が周りにもわかりやすい。

「わかったつもり」の子は自分ではわかってると思うのでテストの結果がわかるまで気がつかないうえに、「え?なんで?」とうろたえてしまい、「わかってるんだけどたまたまミスしただけ!」と思い「わからない」事に自分も保護者も気づかないままで高校受験が近くなる頃にようやく塾行かなきゃ!という事にもなりがちです。「わかったつもり」になってしまう子は、暗記が得意で定期テストはそんなに悪くなかったりする場合もあります。

「わからない」と言う事は恥ずかしい事ではなくて、わかるようになるための第一歩なので、お子さんがそう言ってきたら喜んでわかるようになるための方法を一緒に考えてほしいです。

「わかったつもり」を防ぐためにはどうすれば良いのか?

アウトプットの勉強法を習慣にしてしまう事。

小学校では、漢字テストや計算問題などよくやっていたのではないでしょうか。中学校になるとカリキュラムも増えてそのような時間をとることが難しいのか小学校の時ほど頻繁にはやらないかもしれません。それならば中学生なら自分で10問程度の小テストを作って毎日やる事を一日のどこかに組み入れてしまうと良いでしょう。お勧めの方法は、夜その日に勉強したことを10個ほど問題を作り、朝起きてすぐにやることです。朝の支度に余裕のある人にはぜひ習慣化してほしいです。(ギリギリまで寝ていたい人は学校から帰ってきてすぐでも良いです)

小学生から中学生くらいまでに必要な事は、一つの知識に関連する情報をできるだけ増やす事だと思っています。それには体験する事がいちばん効率良い方法です。たくさんの情報を簡単に楽しく取り入れる事ができて、勉強時間を短縮する事ができます。それについて次回はお話したいと思います。